こんにちわ。キャリアアドバイザーのSINOです。私のキャリア歴はとても長くて、これまでいろいろな仕事をしてきました。とはいえ、学生の頃は特にやりたい仕事が決まっていたわけでもなく、自分のキャリアに無関心でした。ただ、人当たりだけは良くて面接は得意だったことが幸いし、就職先はあっという間に決まりました。この会社が自分に合うのか、正直よくわからないまま、最初に受けた住友信託銀行で最終面接まで進んだことから、最後に1対1の握手で内定を獲得。ほかにも受けてみたい企業がありましたが、とても良い流れで内々定を得られたことのご縁を信じ、「もうこの企業に決めちゃおう」と、結局この1社だけで私の新卒就活は終了となりました。
勤務地は東京駅。ドアツードアで片道で約1時間20分かかります。朝の通勤ラッシュ時間はさらに20分くらい多くかかるので往復で約3時間です。社会人になれば通勤は1時間以上かかるのは当たり前なのかなと、そんなふうに捉えていたので、頑張って通勤していました。朝は満員電車の混雑がハンパなくて、今より車両が短かったのでさらに混んでて凄かった。 帰りもまた電車に乗って帰宅。飲み会に参加した日は帰宅してからぐったり。そしてまた翌朝も早朝から混んだ電車に揺られ出勤。そんな社会人生活が当時の私にとっては当たり前になっていました。
その後、私は数回キャリアチェンジを経験しました。勤務地は虎ノ門、銀座、日本橋とそれぞれの通勤地はやはり自宅から片道1時間20分以上かかります。でも、そのくらいは『当たり前』と思っていたので往復3時間かけて、何年も何年も社会人生活を続けていました。
時が流れて、現在、私は大学生の就活アドバイザーをしています。キャンパスがあるのは八王子です。私のこれまでの社会人生活の中で、東京郊外で働くのはまったく初めてなので新鮮でした。この仕事に就いてだいぶ長くなりましたが通勤時間が少ないってホントにイイですね!通勤距離の長いのはもう無理になりました(笑) 通勤距離が短いと何かトラブルが起きても遠いよりも安心できますし、短くなった通勤時間を自分の時間に当てられますからトクした気分。そして、なにより身体がラクです。
八王子のローカルな空気感もいいです。身体も心も芯から馴染んでくる感じ。
私の地元は府中で、同じくローカルなので、郊外に身を置くことは自然体な自分でいられるような気がします。働く場所なのに心地よい気持ちで居られる。初めて得た感覚でした。
同時に思ったのは『これまで私は通勤にどれだけ莫大な労力と時間を費やしてきたのだろうか?』
あの頃は、いまと違って電車も尋常でないほどに混んでいたし本当に大変だったよなぁ… 。「偉かったな。」と、これまで遠くまで頑張ってきた自分を褒めてあげたい気持ちになります。
私は生まれて以来の府中人です。仕事を終えて戻ってくると『ホッ』とする街。
私は地元の空気にとても感謝をしています。それなのに、ふと気づいてみたら、私はこれまで地元に何の貢献していない、そんなふうに思うようになりました。
私はこの街からたくさんのエネルギーをもらって生きてきた。だからこそ、もし今後なにか仕事をするならば、できれば地元や、自分の好きな街で自分の能力を発揮しよう。それは自分にとっても効率的で、最大限の能力を発揮できる。地元にも貢献できることじゃないか。
そう考えるようになれたのは、私自身の成長かもしれません。
好きな空気の中で仕事をすれば心身が活性化されて、楽しく意欲的に働けるはずです。通勤時間も最小限に押さえられるし、無駄なエネルギー消費もない。
そして、地元企業も有難いことだらけでしょう。社員が活動的に意欲的に能力を発揮してくれたなら、必然的に生産性が上がります。そしてそれが売上に反映されるのです。
結局、好きな街で働くことは『ウィンウィン』 の関係性になるのです。
ちなみに、私の地元、府中市は人口約26万人。
かつては武蔵国の国府が置かれたことに由来して市名が名付けられているほどに歴史の深い所です。
工業、商業などの産業も盛んで、1937年の日中戦争をきっかけに『日本製鋼所』や『東芝』などの大工場が進出。第二次世界大戦後も『サントリー』や『NEC』など、多くの工場が進出しました。
こうした大企業以外に地域には『中小企業』がとても多く、個性的で魅力のある企業がひしめき合っています。
実はこうした地域の中小企業は、いま若い力を必要としています。こうした『地元の中小企業と若者』を繋げるため、私はプロジェクトに参加しています。
コロナウィルス感染の拡大で社会が大きく変化しました。仕事もリモート化が進み、就活も変化しています。それに伴って、働く私たちも社会人としてのキャリアの積み重ね方を見直していく必要があるかもしれません。
これからの時代は、サバイバル時代に突入するともいわれて『個人』がいかに将来を柔軟にとらえながら、その時々の変化に柔軟に対応できる能力を備えながら、成長し続けていかなければならない時代になりそうです。
これから社会に出ようとする若い人も、大手企業に就職したいという気持ちがあるかもしれませんが、地域の優良企業にも目を向けてみることも、これからの自分のキャリアを考えるうえで、考える余地のある選択肢かもしれないと思います。
いまのあなたには、まだまだ知らない企業が、意外に身近な地域にあると思うのです。企業は都心ばかりではありません。あなたの好きな街、思い入れのある街があるならば、その地域に『貢献する生き方』もいいかもしれませんよ!
最近の就活生は「大手就活サイト」の求人検索を頼って就活をしている人が多くみられるので、エントリーシートが通らなかったり、集団ディスカッション、集団面接やらで就活の沼にどっぷりと浸かってしまい、疲弊している人をよく見ています。皆と同じ流れに乗るのではなく、あなた自身の目で、もっと身近な優良企業を探してみるという手もあります。求人掲載料が無料の『ハローワーク』に行けば、企業求人を紹介してくれますので、新卒応援ハローワークに行ってみるのもおススメですよ。
あなたの気になる街には、どんな企業があるのか。そこではどんな人たちがどんな仕事をしているのか?ハローワークの方と相談しながら、調べてみるとよいですよ。色々な角度から企業を探して、『出会い』を広げてください。
先日、府中の大國魂神社に行って「就活に効く御守りはどれですか?」と尋ねてみたら、開運の御守りをオススメされました。あなたの就職活動に、開運を!!
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