こんにちは、就活アドバイザーのSINOです。「自己紹介って何を話せばいいの?」「自己紹介と自己ピーアールって何が違うの?」――。就活生にとって自己紹介の悩みは尽きません。
「自己ピーアール」や「ガクチカ」などの内容も大事ですが、自分をいかに明るく、前向きに、積極的に表現するかという「自己表現力」を磨くことはさらに重要です。その最初の見せ場が「自己紹介」の場面です!
自己紹介で好印象を残すためのノウハウをシェアしたいと思い、今回は新卒面接での「自己紹介のポイント」をまとめてみました。
目次
自己紹介と自己ピーアールは違う!
「自己紹介」とは簡単に言えばご挨拶です。コミュニケーションのきっかけづくりです。対して「自己PR」は面接官に自分の能力や意欲をアピールすることなので全然違います。
自己紹介とは? … 自己紹介は、面接の冒頭で自分の基本情報を簡潔に伝えるためのもので、相手に第一印象を与える重要な役割を果たします。自己紹介の目的は、自分が誰であるかを相手に知らせることです。自己紹介は短く、シンプルであるべきです。
自己PRとは? … 自己PRはあなたがどんな人物であり、何を提供できるのかを具体的にアピールする場です。自己PRの目的は、自分の強みや特技、経験、実績をアピールすることによって、企業に対して自分がいかに適しているかを示すことです。自己PRは自己紹介に比べて、より詳細で具体的な内容になります。
自己紹介のプロセス
自己紹介は面接本番の冒頭での挨拶としてその人の第一印象を決める重要なポイントです。再世に良い印象を与えられたなら、その後の面接の流れもスムーズに進みます。
「自己紹介してください。」と言われているのに、自己ピーアールを話し始めてしまう人や、大学名と名前だけを名乗り短く終わってしまう人もいます。ここはあなたを相手に印象付けることができる大事なポイントになりますので、ぶっつけ本番で挑むのではなく、自己紹介もしっかりと準備を行って本番で慌てないようにしましょう。「自己紹介をしてください。」と言われたら。この流れを守ってください。
【基本的な自己紹介の流れ】
- 面接官の目を見ながら「はい」と答える。
- 学校名、学部、学科、名前を名乗る。
- 打ち込んだことなど内容をひとつに絞って簡潔に話す。
- 本日はどうぞよろしくお願いいたします。で締める。
感じの良い印象を与えるために
これらのポイントを意識してあらかじめ準備しておきましょう。そうすれば感じの良い印象を与えることができます。
シンプルかつ効果的に自己を表現して!
過度に長い自己紹介や、情報が少なすぎる自己紹介は避けて、バランスよく自己をアピールする。名乗って終わらせるのではなく、ある程度何か話したほうが良い第一印象を残せます。
明るい表情ではっきりした声で!
親しみやすい笑顔とはきはきとした声は自信を感じさせます。
アイコンタクトを忘れず!
話している相手の目をしっかりと見ること。WEB面接ではカメラ目線を意識するようにアドバイスしています。誠実さや真剣さを伝えることができます。
姿勢を正して!
WEB面接でも姿勢が悪いとわかります。姿勢が良いと自信と礼儀正しさが伝わります。
自己紹介はどのくらいの時間が目途?(例文付き)
新卒面接での自己紹介は一般的に 30秒から1分程度 が適切な長さとされています。これくらいの時間であれば自己紹介を簡潔かつ効果的に行うことができて面接官に強い印象を与えることができます。
【30秒の自己紹介例】
例: 自己紹介の基本情報(名前、学校名、学部、学科)と一つの強みや打ち込んだこと
「私は〇〇大学の〇〇学部の〇〇〇〇〇と申します。大学では〇〇の研究に取り組んでいます。チームプロジェクトでリーダーシップを発揮しました。本日はどうぞよろしくお願いいたします。」
【1分の自己紹介例】
例: 自己紹介の基本情報に加え、詳細なエピソードや具体的な実績を含める
「私は〇〇大学の〇〇学部の〇〇〇〇〇と申します。大学では〇〇の研究に取り組んでおり、現在、〇〇〇〇プロジェクトでチームリーダーとして活動しています。また、アルバイトは〇〇〇の店で接客業を経験しております。お客様に直接対応することで、コミュニケーションスキルを養っているところです。本日はどうぞよろしくお願いいたします。※話すことが「ガクチカ」や「自己PR」と被らないほうが良いです。
面接の「自己紹介」をさらに詳しくアドバイスします
自己紹介をしてくださいと言われたら、まずは「はい。」と言いましょう。
- 1 「はい。」
- 2 必ず話すことは次の3つ
✔ 学校名
✔ 学部、学科、専攻、学年
✔ 氏名 - 3 内容をひとつに絞って簡潔に話す ※約20秒~30秒くらいにまとめてください
●学校で学んできたこと
●経歴や特技のこと
●出身地のこと
●クラブ活動のこと
●ボランティアをしてきたことなど
- 4「本日はどうぞよろしくお願いいたします。」※締めのご挨拶を忘れずに!
「キャッチフレーズ」つくると就活がラクです
あらかじめ、自分のキャッチフレーズをつくっておくと応用できて便利です。とくに「仕事観」「生きる価値観」「自分のミッション」などを伝えることで、面接のその後の話に膨らませることができます。
「私の好きな言葉は、なになにです。常にこういうことを大事に過ごしています。」
「私のモットーは、なになにです。この考えの元に、常にこうしながら活動しています。」
その他おすすめ自己紹介ネタ
下記のネタもおススメです。
【その他おススメの自己紹介ネタ】
●自分の名前の由来
「親は元気な子どもに育ってほしい気持ちで『元』と名付けてくれたの、私は、皆様を元気づけてあげられる人になるように精進しています。本日はどうぞよろしくお願いいたします。」といったように、漢字をポジティブなメッセージにつなげます。自分の名前を早く覚えてもらえるというメリットもあります!
●出身地について
「私は〇〇県の出身で、自然に囲まれた環境で育ちました。この環境で培った忍耐力を活かして地元の誇りを持ちながら、新しい場所で挑戦を続けたいと思います。本日はどうぞよろしくお願いいたします。」といったように、自分の出身地の特徴を活かして、ポジティブなメッセージにつなげます。出身地を覚えてもらえるメリットもあります!
注意点があります!
注意点があります。自己紹介の求められ方は企業によってさまざまなので、面接官からの希望の形に合わせることが鉄則です。たとえば、氏名と大学名だけを求められているのであれば、それ以外のことは答えないようにしてください。面接官からの質問をよく聞くこと。話す時間を指定される場合もあるので、それぞれの時間でどの程度話せば適切なのかをあらかじめ考えて練習しておくと良いでしょう。とにかく、面接官の質問を「よく聞いて答えること!」
【自己紹介の求められかたは様々】
●「自己紹介をお願いします。」 →シンプルに30秒ほどで仕上げる
●「お名前と大学名をお願いします。」 →この場合は、氏名と大学名だけ答えて終わる
●「30秒で自己紹介をお願いします。」 →原稿にすると約75~80文字
●「1分で自己紹介をお願いします。」 → 原稿にすると約150~160文字が目安
自己紹介を上達させる練習方法
自己紹介は面接に入る前のきっかけづくりと初対面のご挨拶です。自分のことが伝わる内容であれば決して派手な内容である必要はありません。内容よりもむしろ第一印象となる全体的な雰囲気が大事ともいえます。何度も言いますが、自己紹介の印象が良ければ続く面接の流れも良くなりますし、面接官との関係構築もスムーズになるので、練習をしっかりして本場は万全な体勢で挑んでください 。
【おススメの練習方法】
①声に出して作成した文章を読んでみる
②ゆっくりぎみに話し、かかる時間を把握しておく
③できるだけ手短に話すことを意識する
④笑顔で話せているか、鏡をみながら表情をチェック
自己紹介参考例を載せておきます
【自己紹介参考:例1】
私は○○大学○○学部の○○○○と申します。 私は〇〇県出身です。地方育ちで幼少時代は引っ込み思案で消極的でした。しかし大学入学と同時に東京に出て一人暮らしを始めたことと飲食店でのアルバイトを通じて、今では人とのコミュニケーションが大好きになりました。社会でも様々な人と関わり、成長し続けたいと思っています。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
【自己紹介参考:例2】
私は○○大学の〇〇〇〇と申します。大学では 〇〇〇〇〇を専攻しています。現在は一般企業と共に〇〇〇の開発プロジェクトに関わっています。来月は〇〇〇のイベントにチームで参加することが決まっており、現在はそれに向けて懸命に取り組んでいるところです。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
最後に
「自己紹介」を聞いている面接官はその内容だけでなくて話している人の第一印象を見ています。ですので「大きな声」「笑顔」「目線」「姿勢」など細かなところにも注意して話をするように心がけてください。特に、大きな声でハキハキと話すこと、笑顔を絶やさないこと、目線をしっかりと合わせること、そして姿勢を正しく保つことは忘れないでくださいね。全体的な印象が評価のポイントになります。自己紹介で第一印象がいい人だなと思っていだだくことができれば、その後の面接の流れも良くなるので、さらに次の段階へとスムーズに進んでいく可能性もあります。自己紹介から選考はスタートしているので、他の就活生との「差」をつけられる大事な見せ場です。あなたの魅力を最大限に伝える自己紹介を考えてみてください。応援しています!
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