あなたは志望業界について、しっかり理解ができていますか?
あなたが感じているその業界の魅力、志望する理由、きちんと言葉にして相手に説明ができるでしょうか。本来はエントリーシートを書き始める前に、業界についての理解が深まっている状態であることが必須です。でも、就活生を見ていると、業界研究をまだしていないのにもかかわらずエントリーシートを書こうとして、段立ち往生している人が多く見られます。
「エントリーシートを書こうと思っているんですが、業界の志望理由に何を書いていいかわからないんです…。」
アドバイザーの私が「業界研究した?」と就活生に尋ねると「・・・・。」と返答に困ってしまいます。学生が「業界」について知らないことは無理もありません。私も学生のころはそうでした。でも、就活生として企業にエントリーをするならば、その前に必ず業界について調べて理解をしなければなりません。理由は、その人が志望する理由が、漠然としたものに留まることになるからです。結果、内定までなかなかたどり着かないということになる可能性もあります。
「でも、そもそも業界研究のやり方もよくわからないです。」
そんな就活初心者の人向けに、ここでは「業界研究のやり方」や「業界研究の必要性」についてわかりやすくシェアします。いま業界研究不足を感じている人は、この記事を最後まで読んでみてください。
目次
業界研究はこうやる(具体的に教えます)
- インターネットでの情報収集
業界の基本的な情報は、インターネットで簡単に手に入ります。 Google検索などで「●●業界 現状 将来性」や「●●業界レポート」 このように入力するといろいろな記事が出てきます。 - 書籍や専門誌を読む
より深い理解を得るためには、業界専門の書籍や雑誌を読むことも効果的です。これにより、最新の業界動向や専門的な知識を身につけることができます。 - インターンシップや説明会に参加する
実際にその業界で働く人々と直接話をすることで、現場の生の声を聞くことができます。インターンシップや企業説明会に積極的に参加しましょう。 - 新卒求人サイトの登録で様々な業界情報をつかんでおく 各種就活サイトの業界の基本情報は、とてもよくまとまっていますので使えます。
- 業界地図や会社四季報をチェック 「業界地図」というものがあります。東洋経済新聞社や日本経済新聞社などが発行しています。業界の全体像を地図のようにビジュアルで把握できるようになっていて、業界ごとに基礎知識、最近の動向、将来動向もつかめます。主力企業などの説明を交えながらトレンドビジネスなども紹介されているので業界研究に役立ちます。大学の図書館やキャリアセンターに置いてあると思うので、チェックしてください。「こんな業界があるんだな。」程度でも勉強になります。 「四季報」は東洋経済新聞社が発行する日本の上場企業に関する総合情報誌です。2024年春号で3927社の企業が掲載されています。上場企業とは株式市場に株式を公開し、一般の投資家が株式を売買できる企業のことを指します。四季報は業界全体の動向や主要企業の位置づけも把握できるため、業界のトレンドや競争状況を理解するうえで有効です。 「この業界は今後も拡大傾向が続いていきそうだな」というふうに全体像を把握することもできます。
- 就職四季報の活用 「就職四季報」は東洋経済新聞社が発行しています。企業の採用情報や職場環境、給料などの情報がぎっしり詰まっているので、ここに掲載されている企業の中から自分にピッタリの企業を見つけるというのも手かもしれません。企業の大小や業界に関わらず、幅広い選択肢が見つかるでしょう。
「インターネット情報だけでは無理がある
ネット検索だけでは具体的なイメージはつかめない
業界や企業についてインターネットで調べることは一つの方法ですが、漠然としたイメージしか得られないですし、受け身の情報しか得られません。パソコンに向き合って就活サイトや企業のホームページを読んで情報を得ることも大事ですが、それだけでは具体的な志望動機を書くのには情報が薄くなりすぎてしまいます。より魅力的な志望動機を書くには、より深い理解が必要なので、一歩行動を起こしてください。
行動を起こすことで解決する
内定への一歩は『あなたの行動力』
業界や企業のイメージをより具体化させていくためには、自ら足を動かして五感を働かせることが物凄く大事なことです。あなたが実際に見たり聞いたりすることで、徐々に直感が働いてくるようになります。それと同時に、あなたがこれからやるべきことも見えてくるようになります。
以前、私が出会った就活生に、「プラントエンジニアリング業界に興味があるけど、実際に自分に出来るのだろうか。」と机上で考えて動けずにいる学生が相談に来ました。机上で調べて考えても問題は解決しないので、重い腰を上げてインターンに参加してみるようにアドバイスしたところ、実際に行ってみたら現場で働く人の姿を目の当たりに出来たそうです。その時から彼の「興味」は現実化され、その仕事をしたい!という熱意に変化しました。「実際に見てみたらやりがいを感じる仕事だな」と感じたそうです。その後、志望動機を書く支援をしましたが、とても熱が入りました。結果、彼はその大手企業から内定を獲得できただけでなく、優秀な学生が来てくれたと人事担当者が大学に御礼の挨拶に来てくださったようです。彼が有望視された証拠です。業界研究・企業研究が質の高い志望動機に繋がるとは、こういうことです。
インターンや企業説明会に参加しよう
学内外の就活イベントやインターンに積極的に参加する
就活イベントやインターンに積極的に参加しましょう。就活生が意外にチェックしないのが「大学の合同企業説明会」や「学内でのイベント」です。大手就活サイト主催のイベントのみならず、身近な場所で行われるイベントにチャンスがあります。見逃さないようにしましょう。企業の人事担当者が数多く集まる機会を逃さないようにしてください。
多くの業界を知ることが重要
いろいろな業界の企業説明を聞いてみるのも良いと思います。計画的にスケジュールを組んで、できるだけ多くの業界と企業について知ることが大切です。ワンデーインターンを効果的に活用してください。企業によってはインターンでも選考が厳しいところもありますが、そうでない企業もありますので、業界を知るという目的のためにインターンを利用するのは有効です。
インターンシップは早めに参加を
インターンシップへの早期参加は後々有利になります。後々本選考にチャレンジしたい志望企業であれば、早期選考を狙うためにもいち早くインターンに参加しましょう。出遅れたと感じても、まだ参加できる企業であれば、1Dayのインターンでも積極的に参加することをおすすめします。
感じたことや思ったことはメモ!(超重要ポイント)
そのとき感じたことや思ったこと着眼点などは、必ずメモをしてください。これが「志望動機」を書くときに、大いに役立つからです。メモが充実していれば他の人と決して被ることのない、深い内容でエントリーシートを作成することもできます。メモに残されたあなたが感じたことや思ったことも業界研究・企業研究の重要情報です。
業界研究が大事なワケを理解する
1具体的な志望動機をつくるため
業界研究を行うことで、その業界の特性や企業の強みを理解し、それに基づいた具体的な志望動機を作成することができます。これは他の応募者との差別化にも繋がります。
2面接での説得力を高めるため
業界について深く理解していると、面接官からの質問にも自信を持って答えることができます。具体的な知識を持っていることは、あなたの本気度を示す証拠になります。
3自分に合った業界を見極めるため
業界研究を通じて、自分の興味や適性に合った業界を見つけることができます。これにより、就職後のミスマッチを防ぎ、長期的なキャリア形成に役立てることができます。
まとめ
エントリーシートを眺めて漠然とした情報だけで文章をまとめようと思ってもまとまるものではありません。ネット情報を活用するだけでなく、さまざまな手段で業界を理解して、あなたなりの考えをもつことを始めてください。私がサポートする学生を見ていても、早めに行動をしている人ほど、早い時期に内定を獲得しています。
学内外のイベントやインターンへの参加はもちろんのこと、行きたい企業が扱っている商品を実際に見にいき、触ったり、使ってみたり。店舗経営がある企業なら直接店舗を見に行ってみる、食べてみるなど、五感をフル活用すればするほど良い結果となって戻ってきます。『行動するが勝ち!』就職活動の極意です。あなたのモヤモヤを、さっそくスッキリさせるため行動に移してくださいね。
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