こんにちは。就活アドバイザーのSINOです。今回は会社説明会に参加する際の心得と下準備についてです。就活生を見ていると、会社説明会に手ぶらで参加する人が多いように感じており、この記事を書きました。しっかり準備して説明会に臨む人とそうでない人では、その後に大きな差が生じます。
とくに「志望動機」です。志望動機は内定を掴めるか否かのキモです。会社説明会に参加した後の時点で、すでにあなたなりのその企業への「志望理由」が固まっていて欲しいです。そのためにも、説明を受ける前に事前準備が絶対に必要です。また、説明会は単なる情報収集の場ではなく自分自身をアピールする絶好の機会でもあります。採用側の視点を理解して万全の準備で臨みましょう。
目次
会社説明会参加の心得
無意識参加はあとで後悔?!態度や姿勢を見られている
説明会でも企業はあなたをしっかり見ています。『選考は説明会の会場に足を踏み入れた瞬間から始まっている』 という言葉を聞いたことありますか?それは脅しではなく事実です。企業は説明会に参加する学生の「態度」や会社を知ろうとする「姿勢」に注目しています。
採用担当者は参加している学生の所作や、わずかな努力さえも見逃しません。なぜなら、堅苦しい面接よりも説明会のほうが学生の自然な姿をチェックできるからです。学生のウソのない飾らない自然の姿を見ることができるのは、人事側にとって見れば絶好のジャッジチャンスです。説明会は企業紹介や採用説明が中心の内容になりますが、良い印象を持った学生がいれば「採用に繋げたい」と人事は考えていることを念頭に置きましょう。
以前、就活生からこのような質問を受けたことがあります。
「大勢の学生が説明会に来ているのに、どうやって名前と顔を一致させるんですか?名前がわからなければ選考なんてできませんよね。」確かに全員をチェックすることなどできません。
「目立つ学生」がチェックされやすいと言ったほうがわかりやすいかもしれません。参加人数が多いからこそ、良くも悪くも、目立ってわかりやすいということです。ついつい軽い気持ちで参加してしまいがちですが、見られていることも認識して、良い印象を残しましょう。
WEB説明会ならではの注意点
オンラインでの説明会が主流になっている現在、WEB説明会に参加する際の注意点も重要です。
- 環境を整える
背景が整理され、静かな環境で参加することが大切です。事前にカメラやマイクのチェックも忘れずに。 - カメラオン
可能であればカメラをオンにして参加しましょう。顔を見せることで、相手に好印象を与えられます。 - 質問のタイミング
WEB説明会ではチャット機能を使って質問をする場面が多いです。積極的に質問し、企業への関心をアピールしましょう。
説明会当日に行われる可能性のあること
説明会には合同説明会と単独の企業説明会の2種類があります。ここでは、単独の企業説明会への参加を想定してお話します。説明会当日には企業ごとに異なる内容が実施されます。企業それぞれで内容が異なるため予測でしかお伝えできませんが、主な可能性として以下のことが考えられます。心の準備をして臨みましょう。
●履歴書、健康診断書、成績証明書、卒業見込み証明書の提出
●会社訪問カードやアンケートのその場での記入
●エントリーシート的な内容をその場で記入
●自己紹介、プレゼンテーションの実施
参加者が少ない場合などは一人ずつ自己紹介を行うこともあります。
●グループワーク、グループディスカッションの実施
●性格診断、筆記試験(適性検査、一般常識)の実施
事前に「筆記用具をご持参ください」と言われたら、実施される可能性があります。
●作文、小論文の記入
●集団面接や個人面接の実施
●店舗・工場・会社見学および感想会の実施 など
下準備しておくべきこと&用意するものはコレ!
用意するもの、やっておくべきことなどまとめました。
これらをしっかり用意のうえ、万全の状態で参加してください。
1. 必要書類の準備
履歴書、健康診断書、成績証明書、卒業見込み証明書などの提出書類。企業によってはこれらの書類が必須です。 特に指示がなくてもいつでも提出できるようにあらかじめ書類を準備しておくことをススメます。
2. 自己紹介の内容準備
自己紹介を『記入』する場合の文章と、『話す』場合と両方のケースを想定しあらかじめ準備する。
3. 筆記試験対策
最も一般的な試験がSPI試験や、他にも玉手箱やTG-Web、企業独自の筆記試験もあります。すべての準備を行うことは無理と思うので、いちばん多く出題されるSPI試験対策の過去問題を解いておくとよいでしょう。
★勉強の仕方ワンポイントアドバイス★
①過去問や問題集は1冊に集中して勉強する。
特にSPIはある程度問題のパターンが決まっているため、過去問を解くことで回答方法のパターンが身についてきます。何冊も問題集を買わずに、一冊を徹底マスターすることにより効率よく勉強できるのでおススメです。公式など忘れてしまっているものを思い出しておくことや、出題傾向をなんとなく理解しておけば本番での焦りが軽減されます。
②模擬試験を受けて本番の感覚をつかんでおく。
制限時間内にどのくらいの量の問題が出題され、どのくらい処理できるか実体験しておくことも重要です。本番と同じ時間制限で実際に受けてみること。短時間で多くの問題を処理する感覚をあらかじめつかんでおけば本番での焦りを防ぐことができます。
4.作文・小論文対策
小論文や作文は事前に知らされていなくても行われる可能性は大きいと考えて準備をしましょう。出題される可能性が高い主なテーマを挙げておきます。
★出題されやすいテーマ★
- 将来の目標……
どのような人になりたいか。将来の目標や夢、やってみたい仕事、●年後の自分など。 - 過去の経験……
いちばん感動したこと。学生時代に得たもの、打ち込んだこと、苦労したことなど。 - 時事問題や社会問題に対する考え……
最近気になっているニュース、社会人と学生の違い、社会問題に関することなど - 志望企業や職種に対する考え方……
最高のサービスとは何か、●●職として大切なこと、●●株式会社の強みと今後の課題、など
5.企業研究をする(わかる範囲で)
●企業のホームページを読み込んでおく
●会社案内を読み込んでおく
●会社四季報(上場している場合)や就職四季報を目を通す
6.企業について掲載されている雑誌や資料も持参
企業についての資料を持参し、説明を聞きながら掲載されている内容と照らし合わせるなどして、気になった点や聞きたいことをメモしておくようにしてください。質問タイムになった場合の質問や、面接での逆質問に役立ちます。
7.面接練習をしておく
説明会だからと不用意なまま参加して、面接が行われたというケースがあるようなので、事前に練習をしておくと安心です。「時間がなくて面接練習ができない」という人は、せめて面接マナーだけでもチェックしてから参加することをおススメします。
参加の心得と注意点
■当日は早めに会場へ足を運ぶ
10分から20分前に到着しましょう。
■会場に入る前、受付のときにはリクルートスーツの状態
会場に入る前にコートとマフラーは脱いで腕に掛け、リクルートスーツの状態に整えましょう。
■受付から選考と考えて気持ちを引き締める
大学名と氏名を伝える際には、聞き取りやすい声を心掛けてください。ハキハキと大きな声を出すのがポイントですが、大きすぎると周りの迷惑になってしまいます。挨拶後、提出書類がある場合は、それを渡しておきましょう。
■WEB説明会でも同様
時間前にログインし、環境を整えておくことが大切です。
■作文、小論文は時間配分に注意
筆記試験は模擬試験を受ければ時間感覚のイメージがつきやすいですが、作文や小論文は練習ができないため「時間がぜんぜんなかった…」と落胆する学生が多いです。おすすめは、考えてから書き出すことです。焦ってすぐに書き始めるのではなく、まずは大体の構成は頭に浮かべてから、少しずつ書き進めるのです、そうするとスラスラと流れで書けると思います。
■メモを取ることで、その後の面接で役立たせる
会社のホームページや企業パンフレットではわからない情報を入手できるまたとないチャンスが説明会です。参加して直接聞いた情報や感想、疑問点などをメモしておきましょう。メモをした情報は深い企業研究となり、その後の面接時にかならず役に立ちます。
■細かなマナーも大切です
対面でもWEBでも、マナーを守った行動を心掛けましょう。例えば、説明の聴き方、担当者との接し方など、全てが選考に関わると考えて行動しましょう。面接と同じように、丁寧で礼儀正しい態度を心がけることで、企業に好印象を与えることができます。
■アンケート用紙はしっかり記入
説明会後に渡されるアンケート用紙に未記入の学生がいるようですが、これは良くない印象を与えることになります。会社説明会のアンケートは、日常のアンケートとは別物で、企業はアンケートを通じて学生の関心度や理解度を確認しています。未記入は企業側から見れば良くない意味で目立ちます。何も書かずに提出することは避けましょう。これもマナーのひとつです。最初からアンケート記入をすることを前提に説明を聞いていれば、スムーズに回答できるのではないでしょうか。
■企業の方へのご挨拶を忘れずに!
説明会が終わったら「本日はありがとうございました」と一言お礼を伝えるだけで、印象は大きく変わります。「興味がない会社の説明だったから、挨拶はしなくてもいいや」ということがないように。人への感謝がない人は、どの企業も来て欲しいとは思わないでしょう。礼儀を守ることは社会人としての基本です。どのような場合でも、きちんと笑顔で御礼を伝えて退室するように心がけましょう。
■説明会キャンセルの基本はメール連絡、直前は電話で連絡
説明会をキャンセルする場合、できるだけ早く就活サイトの取り消し機能やメールで連絡しましょう。キャンセルが当日になった場合は、電話で直接企業に伝えることがマナーです。体調不良など正直な理由を説明し、可能であれば別の日程に変更していただきたいことをお伝えする。また、その会社の説明会にその後も行かないのであれば、一身上の都合や諸般の事情で、とお伝えしてキャンセルしてもとくに問題はありません。
最後に
必要書類の準備のみならず、企業研究も下準備のうち。説明を深く理解するためにゼロの知識で説明会に参加しないようにすることが肝心です。当日、企業から受けとる情報がすべて鵜呑みになってしまうことを避けるためです。事前準備をきちんと行い、自分なりの企業理解がある程度できていれば、企業説明会で直接説明を受けたときに疑問が湧いたり、理解がさらに深まるため、志望する理由が明確になります。就活を良い流れで進めていくために、説明会前の準備をおろそかにしないようにしましょう。この記事が少しでも参考になったなら嬉しいです。
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