こんにちは。就活アドバイザーSINOです。就活を成功させる企業目線での独自アドバイスを新卒就活生向けにシェアしています。私は現役の就活アドバイザーとしてすでに10年活躍していますが、それ以前は企業人として実績をあげ、さまざまなスキルを現場で伸ばしてきました。これまでの経験をすべて活かして就活生のためになるアドバイスを提供しています。ここでは、就活本や大学の授業では教えてもらえないことを独自の観点で書いていますので、就活のヒントにしてもらえたら嬉しいです。
ところで、就職活動は学生さんにとっては、人生ではじめて立つ人生の岐路。絶対に成功させたい気持ちがあるものの、どんな企業が自分に合っているのか、企業にどうアプローチすればいいのかなど
わからないことが多すぎて、足止めされているという人もいるかもしれません。
そこで、そんな人にもおススメの、就活を進めやすくする「逆求人サイト」をご紹介します。いまや「マイナビ」や「リクナビ」に変わる採用ツールになっていますが、「逆求人」について簡単に説明すると、通常の求人とは逆で、求職者がプロフィールを公開することで企業からスカウトやオファーを受けることができる採用形態のことです。
最近、友達が逆求人サイトを利用してるって聞いたけど…、実際どうなんだろう?
そう思っているなら、この記事を読んでください。読み終わる頃には「逆求人サイト」についての理解が深まって、有効に活用しながら、効率よく就活を進めようかと考え始めることでしょう。
目次
おすすめする「逆求人サイト2選」
おすすめするのは2つのサイトのご紹介です。ほかにもいくつかありますが、特に「新卒の就活」に力を入れている印象があります。
HR総研・楽天みん就が調査した「2023年卒学生の就活動向調査」で、「活用している就活サイト(複数選択可)」と「頼りにしている就活サイトTOP10(複数回答可)」「最も活用している就活サイトTOP10(単一回答)」で、両サイトはいずれも上位にランキングされています。
ちなみに、1位、2位、3位、4位は文理系ともにマイナビ、ワンキャリア、リクナビ、楽天みん就といった不動の総合就活サイトがランクインしています。続く5位、6位という上位に、逆求人サイト2つが並んでランクインしています。
◎OfferBox … 「オファー系」のおすすめはこちらです。学生からの人気も高く、利用学生数は 45.8万人以上(※2024年6月現在・2023年卒/2024年卒 合算)。2023年卒学生の就職活動動向調査によると、就活で最も活用している就活サイト(単一回答)で 文系・理系共に「5位」にランクイン。複数回答でも文系「5位」理系「6位」にランクイン。【HR総研・楽天みん就】調査による
自己分析の結果、その人に合った企業からのオファーが届くので効率的に就活ができます。登録企業数は17,712社以上(2024年4月時点の実績)。大手企業大手企業だけでも1,000社近くの登録があります。
登録は無料。「あなた」もさっそく企業に見つけてもらいましょう。
➡ 【オファーボックス(OfferBox)新規申し込みはこちら
◎キミスカ … 「スカウト系」ですがこちらも人気サイトです。「ゴールド」「シルバー」「ノーマル」と3つのスカウトの度合いがあり、企業側の本気度を判断できます。無料で適性検査を受けられます。登録者限定のイベントやセミナーが充実しているのが魅力です。実際にこちらに登録した就活生が、イベントで良い企業と出会えたと聞きました。その学生はそちらの企業から内定を獲得して就職しています。
「逆求人サイト」が評価されている理由のひとつは新しい出会いでしょう。学生が自分で企業を探したとしても、企業との相性の真偽ははっきりわからないと思いますし、エントリーする企業の数多くなるばかりで自己管理するにも限界があります。しかし、逆求人サイトを活用すれば、企業の側が登録している学生のプロフィールを見て資質を判定し、相性のよさそうな学生にアプローチしてくれる。だから思いがけない「出会い」がたくさん生まれるというわけです。
企業も「逆求人サイト」に流れるか!?
じつは「オファー」や「スカウト」という採用方法は、企業側にも大きなメリットがあります。まずは背景について説明すると、かつて1990年代頃までの就活は、就活生が「電話帳」のような情報誌を手に入れて(無料化有料か忘れましたが)そこに付いている応募ハガキをポストに投函することで企業にエントリーする、という流れで進められていました。情報誌に掲載されている企業の数や配布部数など数に限りがあったため、人事部に集まる応募者の人数は想定内の範囲でした。
しかしその後、次第にインターネットが普及。「就職ナビ」というものが登場して就活が一変しました。 応募する側に制限がないため、超膨大なエントリーが企業に集まるようになっていきました。企業内の人事部が処理できる数を大幅に超えてしまうようになり、その頃「リクナビ」や「マイナビ」といった人事代行機能を持った企業が誕生。応募者を一旦統括管理して、宣伝までしてくれる人事部にとっては、大変助かるサービスです。この形が就活の当たり前の流れになり続いてきました。
そのようななか、2012年を過ぎた頃からダイレクトリクルーティング(企業からスカウトが届く)という手法が注目を集めはじめたのです。逆求人を採用手法として導入する企業が増えはじめていきました。企業側としてのメリットは広告費が安く、初期費用を抑えられる。さらに学生に直接アプローチできるので、質の高い採用活動ができるのです。
2023年の調査ではオファー系サイトを利用している企業の数は、前年比で30%増加しているというデータもあります。こうした理由で今後は益々「逆求人」を活用した採用活動をする企業が増加する傾向があると考えられます。
就活生にはこういった情報をいち早くキャッチして欲しいと思っています。大手就活サイトだけに頼り切って、エントリー数をただ増やすだけでは内定が近づくかどうか。そのあたりもきちんと自分自身で考えながら、効率よく上手にあなたの就活を全うさせる策を練ってください。企業側の流れに着目してその流れに合わせて就活をすることは、あなたの就活にきっとメリットがあるはずです。
無料登録はこちら ➡【OfferBox(オファーボックス)】
「逆求人サイト」に登録して良かった就活生のコメント
就活生に「逆求人サイト」の登録を勧めた学生から受けたコメントはこのようなものでした。登録を考えている人は、参考になるかもしれませんのでシェアします。
「意外な会社からのオファーがありました。」
「自分で企業を選ぶ必要がないので来てくれるほうが助かります。」
「時間に全然余裕がないのでオファーしてくれると助かります。」
「全然知らない業界からも来るので可能性が広がります。」
「ピーアールをきちんと人事の人が読んでくれている感がある。」
誰でも登録できるので安心して
「逆求人サイト」の登録で時々このような不安な声も聴きますが、登録をすれば複数の企業からオファーを受け取るチャンスがありますので心配はいりません。
「何か特別な資格やスキルを持っていなくてもオファーが来ますか?」
「オファーって優秀な人だけのものじゃないの?」
プロフィール欄に大学情報や所属サークル、志望業界など、あなたの情報を埋めるだけです。ただし丁寧に埋めることが大事なので注意してください。来る企業が少ないな、とか、思うような企業からオファーが来ないなど思う人は、プロフィール欄をきちんと埋めているかを見直してください。企業はプロフィールをしっかり見ています。記入のコツなど詳細ついては別記事で詳しく解説します。
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「オファー」or「スカウト」
「オファー」は特別な資格やスキルを持っていなくても大丈夫と説明しましたが、もしあなたが、特別な資格やスキルを持っているのなら「スカウト系」に登録するのも良いかもしれません。
「スカウト」は専門知識を持った人や自信があるという人は、効果的かもしれません。スカウトは「あなたのプロフィールを拝見して興味を持ちました。詳しくお話しさせていただけませんか?」といったようなお声が企業からかかるというイメージです。
たとえば「キミスカ」の場合は、スカウトしたい度合いをレベル分けして学生にスカウトする仕組みなので、企業側の熱意の高さを学生のほうが感じることができます。その後の企業との接触で、学生が企業に対しての熱意をどう表すかによって内定はより近くなるかもしれません。
「オファー」は自分に合う企業を少しでも早く見つけ説明を聞いて、面接を受け、早く内定をもらいたい!という人におすすめです。その理由はオファーの場合、オファーが来たときに企業の具体的な職種、仕事内容、給与、福利厚生などの詳細が含まれているからです。スカウトは最初の段階では企業は詳細情報は提供しません。
学生が受けとるオファーは、企業がその人に強い関心を持っていることの表れです。企業があなたを必要としていることが明確なので、その後の採用プロセスがスムーズに進む可能性があります。
詳細情報が提示されているので、複数の企業の情報を比較検討しやすく、迅速に意思決定することができます。つまり、無駄な面接や説明会に参加する時間を節約しすることができます。企業がオファーの段階で詳細な条件を提示してくれているということは、学生にとってとても大きなメリットです。その情報を見ながら自分のスキルや経験、希望条件に合致しているかどうかを企業と接触する前に見極めることができるからです。
オファーを受け取った企業にアプローチをすることで、企業との交渉が早期に始まり、面接や選考がスムーズに進むため、時間をかけずに内定を早く獲得できる可能性があるというわけです。このような理由から、早く内定を得たいと考える場合はオファーサイトがおススメです。
「オファー」=「内定確定」ではない
もうひとつ、大事なことをお伝えしておきますが、オファーやスカウトを受けたからといって、必ず内定が得られるというわけではないので、過信してはいけません。企業がその学生と面接をするなどして実際に会ってみたら、期待した人物像と異なっていた場合や、企業説明を受けても入社意欲が見えない場合は、当然「不採用」です。
【オファーを受けたら次のことを行う】
①オファーを受けたらその企業について調べる
②企業から説明を受け企業研究をさらに深める作業を行う
③自分の価値観やスキルとマッチングさせて意欲を表現するための準備を行う
気持ちがラクになる逆求人の活用
逆求人サイトの活用で、さまざまな就活ストレスの軽減につながる可能性があります。なぜなら、「エントリーする側」ではなくて「される側」になるからです。
企業の採用担当者が学生のプロフィールを見て「わが社に興味を持って欲しいな」と思う学生に直接アプローチをしてくれるので、いつも企業にエントリーし続けてきた人にとって、企業側から「企業説明を受けませんか?」と声をかけてもらうのは気持ち的に楽ですし嬉しいものです。
就活中に就活生に襲い掛かるストレスは数えきれないほど多くあります。悩んだり、焦ったり…悩みは人それぞれですが、ザっと考えてみても次のようなストレスがありました。
【逆求人サイト活用で軽減できる可能性のある就活ストレス】
(-_-;) 激しい競争 ・・・ 同じ職種や企業を目指している就活生と競争しなくちゃならない
(-_-;) 情報の過多で選択が難しい… どこの企業が自分に合っているか判断しづらい
(-_-;) 就活期間の長期化 … 内定がもらえるまでの期間が長くかかりすぎ
(-_-;) キャリア目標が不明確 … 将来の方向性や、やりたいことが見えない
(-_-;) 業界の理解不足 … 行きたい業界について理解できていないでストレスになる
(-_-;) 自分の持つ強みや弱みと企業とのマッチングが不明確 ・・・企業選びがストレス
(-_-;) 進路の模索中 … 進むべき具体的な方向性がまだ見つかっていなくて悩みまくる
(-_-;) 多忙スケジュール …ゼミや研究、アルバイトもあって忙しすぎる
これらのストレスが「逆求人サイト」の活用によって、軽減できる可能性があります。
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お宝企業からのオファーが来てるのに知らずにスルー
たとえ名前が知らない企業でも、オファーが来た企業は1社ずつすべてチェックしてください。
興味を持てる会社かどうかは調べてみなければわかりません。知らない名前の会社だからといって、頭ごなしにスルーするのは避けましょう。ホームページを確認したり実際に説明を聞きに行くなどして、働く環境や仕事内容をきちんと確認してみると、良いご縁になることが多いです。
学生は優良企業からのアプローチを見逃しがちな印象があります。それは本当に気を付けたほうが良いです。なぜなら、私が支援した就活生で、オファーをいただいた上場企業に就職した人が複数人いますが、ほぼ全員が「この企業は一部上場の優良企業」と私から助言を受けなければ見逃したままだったと思えるからです。せっかくオファーをいただいたのだから、一社一社確認することはマナーでもあります。企業はとても丁寧に審査して、あなたに白羽の矢を立ててくださっています。
大手食品系企業から内定を獲得し、就職を決めた学生の実話です。それまではリクナビやマイナビのサイトを活用して「食品系企業」を選んでエントリーを続けてきたのですが、なかなか思うように選考が進まず焦りだしたところでした。行きたい企業も次第にマンネリ化しだしているようだったので、「逆求人サイト」の登録をアドバイスしました。登録後、さっそく20社ほど企業からオファーが来たとスマホをもって私に見せに来てくれましたが浮かない顔でした。理由を聞くと、オファーをくれた企業はよく知らない会社ばかりでピンとくるものがないとのことでした。「う~ん。」という表情で、ずらっと並ぶ企業の一覧をわたしに見せてくれたのですが、その中に一部上場の食品系大手の企業名がありました。
「凄い会社からオファーが来ているのね。この会社は食品の原料などを扱う一部上場企業よ。」と伝え、たところ、「そうなんですか?知らなかった。」と驚いていました。さっそく二人で企業のホームページを見てみました。商品開発力と安定性に定評がある一流企業だとわかり、表情が急に嬉しそうになりました。大学では食品系のことを学んでいたので、自分の力を活かせそう!と、オファーをさっそく受けることに。その後、企業研究を意欲的に行い、さっそく説明を受けにいき、面接に進み、無事に内定を獲得。その企業に就職を決めました。あのとき見逃さなくて良かったね、というお話でした。(キミスカ登録の学生)
社会には優良企業が数多く存在しています。四季報に掲載されている上場企業だけでも、現在3900以上もあります。私でさえすべての企業の名前を知っているわけではないので、学生さんなら知っていないのは当然です。だから知らなくてもいいのですが、企業からオファーが来たならその企業の名前だけを見てスルーしないようにしてください。
この実例の学生さんの他にも、優良上場企業からオファーが来ているにもかかわらず、きちんと調べずに見逃していて、あとから気づいてオファーを受け、無事に内定に繋がったという学生を何人も支援しています。もしあなたも「逆求人サイト」に登録して企業からアプローチが来たら、面倒くさがらずにきちんと一社一社確認してください。
最後に
就活は視野を広く持つことが大事。自分の知っている世界で決めつけることは視野が狭いということです。もちろん知っている企業や、先輩が行った企業、サイトで興味を持った企業だけが安心や安全と思いがちなのもよくわかりますが、ときに冒険も必要です。そのときは自分の目できちんと確認することが大事です。調べてよくわからないときは、大学のキャリアセンターなどを利用して「この企業どうですか?」と質問してみることをお勧めします。
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