ガクチカはどう書けばいいのだろうか。
こんにちわ、就活アドバイザーのSINOです。新卒採用の面接で聞かれる質問の定番が「学生時代に頑張ったことはなんですか?」です。就活生の中にはこの質問の意図を理解できていない人がいて、頑張ってきた経験だけを話して終わる学生がいます。質問した側としたら「え?!それで終わり?」となってしまう回答です。
就活において企業から出される質問はすべてインタビューではないのです。これを間違えないようにしないと、内定はいつまでたってももらえません。短所や、困難な経験を答える質問もそうですが、就活におけるすべての質問は「この人をウチの会社に採用しようか否か」を企業が判断するために行っています。つまり応募者である就活生側は、相手が聴きたいであろうことを想像しながら自分をピーアールしなければ、なんのために面接を受けに来ているのかわからない状態です。
せっかくピーアールさせてもらえる時間を企業からいただいているのですから、自分の魅力を最大限ピーアールして欲しいと思います。
「ガクチカ」は「学生時代打ち込んだこと」や「学生時代に力を注いだこと」というような聞き方で質問されます。何に力を入れて学生時代を過ごしたかという問いですが、この質問の意図はほかにもあるのでモレなく話すことが大事です。
では、何をどのように伝えればよいのかと疑問がわいた人のために、わかりやすくステップバイステップで説明します。この記事を読みながら、この通りに勧めていけばあなたならではのガクチカができると思いますので、さっそく作成してみましょう。その前に、ガクチカの意図を理解することからスタートです。
目次
企業が『ガクチカ』を聞く理由
企業が就活生に対して『頑張ったこと』いわゆる『学打ち』を質問する意図の理解です。
相手の意図がわかっていれば伝えるべきこともわかってきます。
質問の意図は主にこの4つです。
①学生の人柄と考え方を知りたい
この学生はどんなことを頑張ったのか。それを通して何を得てどのように考え行動したのか。
②仕事で活躍できる人材か(成長できるか)
物事に対してどのような姿勢で取り組むのか。それによってウチの会社に入社したとき、どのように頑張っていくことができる人なのかを具体的にイメージする。
③人に伝える力があるか
自分のことを人にわかりやすく魅力的に伝えることができる人なのかどうか。社会人にとって伝える力は重要スキル。営業職やサービス業はもとより、以外の職種でも仕事を上手く進めていくためにコミュニケーション能力は必須。したがって相手に分かりやすく学生時代の経験と、自分が培ったものを伝えられるのか。現時点で伝える力が備わっているなら社会に出ても活躍できる人だろうと推測できる。
④意欲的なメッセージが込められていればさらに好印象
会社に活かしたいと!考えているのかどうか。どのように活かせると考えているのかなど、この質問の回答のなかから、うちの会社に就職することへの意欲が感じられたらさらに好感度が高くなる。
ガクチカ記入で間違えてはいけないこと!
ガクチカをただの「経験談」にしてはいけない!
私が就活生と本番を想定した模擬面接をおこない「学生時代に頑張ったこと」を問うと、頑張ってきた経験談を長々と話し始めて、この経験からなになにを学びました以上です。と締めくくるパターンの学生が結構多く見受けられます。
しつこいようですが、就職活動は「インタビュー」や「アンケート」ではなくて、その裏には意図があるため、ストレートに答えて終わりでは、何のために採用面接に来ているのかと思われます。就活生の思い出話や自慢話を聞く質問ではないことに気付くことが大事です。
この質問を通してあなたのことを深く知り、意欲の度合いを探ろうと考えていて、どのような人物なのかを知ろうとしています。
賢い就活生は相手が望んでいる人間像(求めているであろう人物像)をイメージしたうえでこの回答をしています。相手にとってそれが魅力的な回答になるからです。
企業はこの質問の回答から、社会人としてのベースとなる能力要素(社会人基礎力12の着眼要素)を備えているかどうかも見極めたいと思いながら話を聞いています。
『行動力』や『思考力』『問題解決力』『チームで働く力』など、経験した事柄のなかで、何を考えどのように行動し、何を学んだのか。それを社会でどのように活かせるかなどを、本人の口から聞きたいと思っています。そういう相手側の気持ちをふまえ考えて「ガクチカ」をつくることで、あなただけの魅力的な内容に仕上がると思います。では、早速書いてみましょう。
あなたのガクチカを仕上げましょう(モレなく魅力的に書ためのステップバイステップ)
「STEP1」から「STEP7」まで、順を追いながら進めてください。
ノートを用意してこれまで挑戦したり取り組んできたこと、またその経験を通じて養われたことを、丁寧にアウトプットして箇条書きで良いので書いていきましょう。
最終的に「STEP1」から「STEP7」までを結合することで、モレのないガクチカの回答が出来上がるシステムになっています。文章として綺麗になっていなくても良いので、とりあえずまとめてみることで全体の流れがわかります。あとから文章として綺麗に仕上げれば『学生時代に頑張ったこと』の回答になります。エントリーシートや面接で話すべきことが仕上がります。
ちなみに、履歴書用のガクチカは文章を200文字や300文字などかなり短くしなければならないと思うので、これら全てを書くことはできません。ですので、履歴書用の場合は、まず長い文章を作成し、後から要点だけを絞り文章を短くするのがベストです。
長い文章を先に作成したほうが結果的には早いです。大事なところを残して切り落として仕上げれば、短い文章はいくらで短くなります。内容も凝縮された良い文章として仕上がります。
ガクチカは面接でも質問される内容ですので、自分は何を話すべきなのか、話の内容をトータルで作り込んでおいたほうがラクです。
『学生時代に打ち込んだこと』作成ワーク
ステップ1から7までの回答を箇条書きで良いのでノートなどにひとつづつ丁寧に書いてください。最後にそれらを結合し、最終的には文章として仕上げるようにしてみてください。
【STEP1】 大学時代で打ち込んだことを具体的に書き出してみる
学業・研究・アルバイト・ボランティア・インターンシップ・イベントの参加そのほかどんなことでも大丈夫です。書くことがないという人は、書くことがなくて困っている人のための記事を載せてありますので、そちらをご覧ください。
【STEP2】そのことに取り組もうと思ったのはなぜかを書く
取り組んだきっかけや目的。または目標を書き出してみます。
【STEP3】取り組んでいる過程で見えてきたこと考えたことを書き出す
取り組んでいる過程で発見したこと、気づいたことはありませんか?それを書き出します。
【STEP4】途中であきらめそうになったことがあったならそれも書く
途中であきらめそうになったけれど続けたというエピソードはとても効果的です。そのときにあなたは気持ちをどのようにつないだのでしょうか?それを知りたいと面接官は考えて期待します。そのときのあなたの気持ちの変化があれば、何をどのように考えてあなたが前向きに継続することになったのかを書き出しましょう。
【STEP5】より良い結果を出そうと思って知恵を絞ったことなどを書きだす
その取り組みを成功に導くために、またはより良い結果を出すために意識をして行ったことななんですか?具体的に書いてみましょう。
※社会人基礎力の要素の考えかたを意識する
〇〇に問題があるという現状を把握して(課題発見力につながる)その課題を解決するために教授に提案を行いました(主体性などにつながる)。本番までにひとつづつ計画的に解決するため(計画力につながる)、チームの仲間と話し合いを行ない(働きかける力)…、など。
【STEP6】この経験を通して自信がついたこと大切だとわかったことを書く
高校生時代の自分と比較してこの経験をしたからこそ自分は成長した、勉強できたと思うことを書き出してみましょう。
【STEP7】こ経験で得たものを社会人としてどう活かしていくかを表現する
就職して社会で働く意欲を込めるピーアールポイントです。
この部分がない人が多くいます。面接官にいちばん響くところは実はこの部分のメッセージ。
しっかり伝えることを意識しましょう。
まとめ
いかがでしたか?なんとか文章としてまとまりそうでしょうか。就職を成功させるための秘訣は面接の攻略ですが、そのために相手側の質問の意図を考えながら答えることが大切です。
そしてどの質問に対しても『社会人になることに対しての意欲』を込めることがポイントです。多くの就活生がシンプルにまとめがちになってしまう『学生時代に打ち込んだこと』ですが、実は自分を強くアピールできるポイントで、ほかの学生と差がつくところなのでしっかり作り込みましょう。ガクチカや自己PRに関連する記事が他にもありますので併せてチェックしてください。
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かつて私が有名百貨店で接客していた頃のコンサルスキルを記事にしたものです。就活生にも役立つ記事ですので、参考にしてください。別サイトに飛びます。
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