こんにちは、就活アドバイザーのSINOです。皆さん、自己PRや面接で自分の魅力をうまく伝えられていますか?
「もっと伝わりやすく話したい」「論理的にアピールしたい」そう感じている方も多いのではないでしょうか。
今回は、簡単かつ効果的に「伝わるPR」を実現できるテクニックをご紹介します。それが【PREP法】です。
この方法に慣れてしまえば、あなたも「伝え上手」に必ずなれます!
目次
PREP法とは? -論理的に書いたり、話したりできるようになろう-
PREP法とは、「Point(結論)→ Reason(理由)→ Example(具体例)→ Point(結論)」という4つのステップで話を組み立てる方法です。これを使うと、情報を論理的かつ明確に伝えられるため、面接官にあなたの強みをしっかりと伝えることができます。PREP法に沿って話すことで、聞き手が「何を伝えたいのか」「なぜその結論に至ったのか」をスムーズに理解できるのです。
では、PREP法の構成をもう少し詳しく解説します。
- P=Point: 最初に主張や結論を明確に伝える。
- R=Reason: その主張に至った理由や、姿勢などを説明する。
- E=Example: 具体的な事例やエピソードで理由を裏付ける。
- P=Point: 最後に話をまとめる。就活用のPREPは主張を活かした結果と社会でそれをどう活かすかで締める。
自己PRの具体例と解説
では、さっそくPREP法に基づいて自己PRを書きます。
この例文では、採用側のニーズに合い、継続性・汎用性があり、証明が伴う自己PRを意識して書いてみます。
自己PR例文
私はチーム全体を調整し、目標達成に向け、プロジェクトを管理できる能力があります。どのような場面でも周囲を観察し、全体が効率よく動けるようにサポートすることを心がけています。大学時代、私は研究室のリーダーとして、複数のプロジェクトを統括し、チームメンバーと協力しながら結果を出す経験を積みました。
特にこの力を発揮したのは、学内で開催されたプレゼンテーションコンテストの際、全員の意見を取りまとめ、限られた期間内に最大限の成果を引き出したプロジェクトです。私は、各メンバーの得意分野を活かしつつ、スケジュール管理やタスクの再調整を行い、進行が滞らないように工夫しました。コンテスト直前に突発的な問題が発生した際も、柔軟に対応し、全員が同じ目標に向かって取り組める環境を整えることができました。プロジェクトの成功は、ひとりの力ではなく、全員の力が一致団結してこそ成し遂げられるものだと考えています。
その結果、私たちのチームはコンテストで優勝し、教授や参加者からも高い評価をいただきました。この経験から得たプロジェクト管理力とチームワークの調整力を貴社でも活かしプロジェクトの成功に貢献します。
PREP法例文の解説
P(Point)
「私の強みは、チーム全体を調整し、目標達成に向けたプロジェクト管理力です。」
→ 最初に、自分の強みを簡潔に伝え、話の主旨を明確にします。
R(Reason)
「どのような場面でも周囲を観察し、全体が効率よく動けるようにサポートすることを心がけています。」
→ なぜその強みを大切にしているのか、取り組む姿勢や価値観を説明します。
E(Example)
「大学時代、私は研究室のリーダーとして複数のプロジェクトを統括し…(略)…教授や参加者から高い評価をいただきました。」
→ 実際の経験を具体的に述べることで、強みの裏付けを行います。
P(Point)
「この経験から得たプロジェクト管理力とチームワークの調整力を貴社でも活かしプロジェクトの成功に貢献します。」
→ 最後に話をまとめて、相手に意欲を伝えます。
SINO流!大事なポイント!アドバイス
就活においてのPREP法の「P=まとめ」は、社会人のプレゼンテーションとは異なり、単に結論を繰り返して終わるだけでは足りないので注意が必要です。大事なのは、この経験を通じてあなたがこの企業にどう貢献できるのか、さらには社会への熱意を込めて話をまとめあげることです。みなさんのエントリーシートを拝見していると、熱意を伝えずに終わっている学生も多くいます。就活生にはこの点を意識するようにとアドバイスしています。
また、「R=Reason」は、単に背景を説明するだけでなく、その強みが重要だと考える理由(強みの効果)や価値観、または、あなたが取り組む姿勢を強調しましょう。「R」の部分は実は一番大事です。あなたという人間がどのような人物で、何を考えているのか、読み手に伝わるポイントで、共感を得られる部分だからです。
「どのような姿勢で取り組んでいるか」や「チームやプロジェクトの成功に対する考え方や価値観」を伝えることは説得力のあるアピールに繋がります。たとえば、「R」の部分に「プロジェクトの成功は一人の力ではなく、チーム全員が一丸となって取り組むからこそ成し遂げられると考えています。」と価値観を盛り込むことでその人の印象はより魅力的になって深まります。あなたも、そのポイントを考慮しながらぜひPREPで自己PRをつくってみてください。手ごたえの変化がみられると思います。
なぜPREP法は効果的なのか?
PREP法が効果的である理由は、論理的かつわかりやすい構成にあります。最初に結論を述べることで、聞き手が安心し、理由や具体例を通じて納得感を高め、最後にその強みの効果や大事さを繰り返し、将来への熱意を述べることで要点がしっかりとまとまっている印象を受けるからです。
明確な結論:最初にポイントを伝えることで、相手が「何を伝えたいのか」をすぐに理解できます。
納得感のある理由:理由を述べることで、結論の正当性が支持されます。
具体的な事例:エピソードを交えることで、聞き手は具体的なイメージを持ちやすくなり、説得力が増します。
まとめる:結論としてまとめることで、話の言いたいことが相手の記憶に残りやすくなります。
よくあるミス
PREP法はシンプルで使いやすいテクニックなのですが、ミスもよく見かけます。ここでは、自己PRや面接でよくあるミスを紹介し、それをどう避けるかのポイントをお伝えします。
- 熱意が足りない
結論を繰り返しても、企業への熱意が伝わらないと印象が薄くなってしまいます。「どう御社に貢献できるか」をしっかり伝えましょう。 - 具体例が弱い
抽象的なエピソードや事実だけでは説得力が弱くなります。エピソードは具体的かつ詳細に語ることが重要ではありますが、ここで注意が必要です。「具体的」と聞くと、何人かは「これをこうしたらあーなって、今度はこうなってしまったら、教授にこう言われたので…」と余計な説明が増えて、話が長くなるケースは具体例が細かすぎです。具体的なエピソードとは、そういった細かなやり取りをすべて伝えることではないのです。
重要なのは「いつ」「何をして」「どのような結果が出て」「そのとき何を考えどのような行動を取ったか」です。
ポイントをしっかり押さえて書きましょう。そうすることで、話が無駄に長くならず、要点を簡潔に相手に伝えることができます。
例えば、「3年間ゼミのリーダーを務め、20人のメンバーの意見をまとめる中で、柔軟な調整力が身につきました。」
というように、時期や役割、結果と行動を簡潔に説明して、期間や人数などの数字は細かく書くことで、効果的に
強みをアピールできます。
- 結論が曖昧
結論がはっきりしないエントリーシートをよく見ます。最後があいまいだと、話全体がぼやけてしまいます。
最初と最後の結論部分で、「強み」や「貢献できること」を明確に伝えることを意識しましょう。
あなたの熱意や貢献意欲をしっかりと表現する。これが企業に「この人を採用したい」と思わせるポイントです。
実践!PREP練習
PREP法を使って、あなた自身で自己PRを書いてみましょう!
以下の質問に沿って回答を作成してみてください。
質問
「あなたの強みは何ですか?
その強みを活かしてどのように貢献できますか?」
【PREP法で考えるポイント】
P(Point): あなたの強みを一言で表す。
R(Reason): その強みの効果は何なのかや、取り組む姿勢や価値観を説明。
E(Example): その強みを発揮した具体的なエピソードを紹介する。
P(Point): その強みを使って、企業や社会にどう貢献できるかを再度述べる。
ステップに沿って、自分自身でPRを書いてみましょう。
✔結論がはっきり述べられていますか?
→ 最初に自分の強みやアピールポイントが明確に伝わっているか確認しましょう。
✔エピソードは具体的ですか?
→ 実際に何を行ったか、どのような状況だったかを具体的に説明できているか確認しましょう。
✔ 数字を用いて具体性を高めていますか?
→ 期間、人数、達成した成果などの具体的な数字を入れることで、説得力を増すことができていますか?
✔ 取り組み姿勢や価値観は伝わっていますか?
→ 自分の強みや行動がどのような姿勢に基づいているか、また、チームやプロジェクトに対する考え方が伝わっていますか?
✔ 結果をしっかり述べていますか?
→ 行った行動がどのような成果や評価を得たか、結果が明確に伝わっているか確認しましょう。
✔将来への熱意も述べられていますか?
→ 経験を通じて、今後どのように成長したいか、どのように会社や社会に貢献したいなど熱意が伝わっていますか?
✔ 文章全体の流れはスムーズですか?
→ PREP法に沿って、P(結論)→R(理由)→E(具体例)→P(再度結論)の流れがきちんと保たれていますか?
ひとつひとつを確認しながら、修正していきましょう。
最後に
PREP法を使うことで、自己PRや面接での話し方が劇的に変わります。ポイントを明確にし、理由を示し、エピソードで裏付け、最後に結論をもう一度繰り返す。この流れに沿って話すだけで、あなたのPRが「伝わる」ものに変わります。ぜひ、今日からこのPREP法を使って、自分の魅力を論理的に、そして効果的にアピールしてみましょう!
私はかつてインテリアショップの責任者でした。プロとしてお客様と接していましたので伝える力はプロを自負しています。その実例を書いた記事が別サイトにありますので貼り付けておきます。参考にしてください。
コメント