こんにちは、就活アドバイザーのSINOです。多くの企業の採用活動は、大学3年生向け夏のインターンシップから始まります。この時期になると大学のキャリアセンターにインターンのポスターが貼られ始め、就活が目前に迫っていることを感じるでしょう。
「本番は来年だし、秋から始めればいいかな。」
「まだ何の準備もできていないから参加できる状態じゃないな。」
周囲の行動が気になり始め、参加しようかどうしようか悩んでいる人もいると思うので、この記事では企業目線から見た夏のインターンの重要性をお伝えします。
目次
夏のインターンには参加したほうが絶対いい!
夏のインターンシップには参加したほうが絶対いいです。インターンシップには大学1年生から参加できるものもあります。気づいたら少しでも早くインターンシップに参加することをおススメします。
早い時期からインターンに参加する学生と遅い学生では、就活の本番に入ってから採用側から感じる手ごたえや結果に差が生じてきます。
夏のインターンに参加することをおススメする理由を「就活生目線のメリット」と「企業側目線のメリット」両者の目線でまとめます。これを読んだら「絶対に行っとかなきゃ」になるはずです。
【就活生目線で見た】夏インターン参加したほうがいいメリット
1. 早期内定の可能性
多くの企業はインターンシップを通じて優秀な学生を見極め早期に内定を出すため、早期にインターンに参加することで、このチャンスを得やすくなります。
2. 他の学生より一歩リードできる
他の学生に対して一歩先に経験を積むことができるため、就活を有利に進められます。
3. スキルの早期習得
早期に就活経験をスタートすることで就活スキルの習得が早まり、その後のインターンシップや本採用に向けた準備が着々と整っていきます。
4. 早期に業界理解が深まる
早い段階から業界や企業の実態を理解することができるため、就職活動の際に適切な企業を選ぶための判断材料が増えます。自分に合ったキャリアパスを見つけやすくなります。
5. 自己成長が早まり自己PRに説得力が増す
早期に参加することで自己理解が深まって強みや弱みを早い時期に認識できるようになります。エントリーシートや面接で具体的なエピソードを話すことができ、自己ピーアールの説得力などが増すことで、面接官に強い印象を与えることができます。
6. キャリア目標の明確化
自分のキャリア目標や働き方に対する考えが早い段階で明確になるため、大学生活の中で目標に向けた準備がしやすくなります。
7. ネットワーク構築
業界の方やOB・OG、同じ志を持つ学生と早い段階で出会い、ネットワークを構築することができます。就活の本番でこのネットワークが効いてプラスに働くこともよくあります。
【採用側目線から見た】夏インターン参加したほうがいいメリット
- 優秀な学生との出会い
企業は夏のインターンシップを通じて、優秀な学生と早期に出会いたいと考えています。夏のインターンに参加する学生は「意欲的」で「行動力がある」と見なされることが多いため、こうした学生に早くから接触することで、将来の有望な人材を確保したいと考えるのです。
- 早期に将来の採用候補者をリストアップしたい
企業は早期インターンシップの参加者の中から将来の採用候補者との関係構築をしたいと考えています。採用活動が本格化する前に競合他社に先んじて優秀な人材を確保することができる場、それが夏のインターンです。
- 実務能力の評価
インターンで学生の実務能力を直接評価できるので、書類選考や面接だけではわからない学生の実際の業務におけるスキルや適応力を見極めたいです。早期インターンシップはその最適な機会です。
- 企業文化の理解促進
企業は企業文化や働き方を早い段階で学生に理解してもらい、適応してもらいたいと思っています。自社の文化や働き方を少しでも早く体験してもらうことで、学生が当社の文化や働き方に合っているかどうかの判断をしてもらい、共感してもらえたなら入社後の定着率の向上につなげたいと思っています。また、雇用のミスマッチも防ぐことができると考えています。
5. 企業のブランド力の向上
優秀な学生にインターンシップを通じて、自社を知ってもらいたいと思っています。企業のブランド力上にもつながるので、学生に少しでも早く当社の良さを知っていただけたなら、友人や後輩に伝えてもらうことで、さらに企業の認知度や評価が高まると期待しています。
就活を終えた4年生の後悔
「就活がこんなに大変だと前からわかっていたら、去年の夏インターンに行ったのに…。もっと前から頑張っておけばよかったなと、今さらですが思っています。」
内定がようやく出て、ホッとした4年生が「やれやれ」と就活を終えたときのコメントです。大学3年生の夏のインターンがスタートするころ、大学4年生の就職活動もちょうど終盤を迎える時期になります。就職に苦労する学生の多くはインターンシップの参加経験が少ないことは共通しています。
『自分と企業との信頼構築』早期内定者の共通点
就活が本格化する3月以前にすでに就職活動を終えている学生が多く存在します。 3年生秋には内々定をもらっていて、実質的に就活が終わっている人です。「あまりに早く決まったので、もう少し就活を続けようかな…」と贅沢に悩んで相談してくる人も中にはいますが、ほとんどの人は、早期に内定をもらった企業に就職を決めています。
早期に内々定を獲得した学生にその企業を選んだ理由を聞いてみたところ「職業体験などを通じて企業の実情を知ってるし、自分のことを凄くよく理解してくれているから、安心できるから。」と話してくれました。学生と企業、お互いの信頼関係が築かれていることがわかります。
実は私も、早期に就活をスタートさせて最初に内々定をいただいた企業に就職した人です。高望みで受けた企業だったので、内定をいただいて驚きました。私にその仕事ができるのか、実は不安がありましたが、人事の方が「研修もあるし安心してください」と言ってくださったのと、私にとても優しく丁寧に応対してくださったことで信頼感が生まれて、早々に就職を決めてしまいました。入社後に人事採用でお世話になった方とたまたま廊下ですれ違って声をかけていただいたりすると、嬉しかった思い出があります。
知っておこう、企業目線
企業にとってインターンシップの目的は、学生に企業・業界のことを知ってもらうこと、そして内定後のミスマッチを防ぐことです。夏インターンは、次期新卒採用の学生たちと初めて顔を合わせる機会であり、優秀な学生との出会いの場としても重要視されています。自らの疑問を解決するために早い段階から行動を起こし、働くということに対して意欲を持っている学生達が集まる場であると思っているので、採用人は特に夏のインターンはワクワクします。
社会人にとっての「優秀」は成績優秀者という意味ではなく「意欲的な学生」を指します。面接の自己PRで「わたしは自ら率先して行動します!」とエピソード付きで話しているより、早々にインターンに参加してくる学生の方が「ホンモノ」を見極めて採用できます。問題解決に積極的だということを行動で表現できる夏のインターンシップの参加は、学生にとって大きな意味があります。
『良い印象』を残そう
早期で内定する人は「夏のインターンシップで企業に好印象を残している人」という共通点があります。企業に良い印象をインターンで残すには下記を意識してください。
- 常に見られているという意識を持つこと
- インターンシップで何を得るのか「目的意識」を持って参加すること
- 真剣に就活に取り組む姿勢を持つこと
- 企業との交流を積極的に行うこと
内定の近道切符をもらえる可能性も
夏のインターン参加者の中で好印象で意欲的な学生を見つけたら他社に取られる前にウチが確保したいと思うのは、どの企業の人事も同じです。なぜならそのような学生は、入社してからも活動的で積極的にチャレンジする人と推測できるからです。
すべての企業というわけではないですが、インターンに参加した学生に限って「適性検査」や「SPI試験」が免除になったり、「1次面接」が免除になるという企業もあり、優遇されていること多いです。本気で挑めば、内定への近道キップをもらえるチャンスになると思います。
「ちょっと試しに行ってみます」は内定への近道にはならない
インターンシップを職業体験としてお試し参加の姿勢では内定の近道にはなりません。その理由は、企業は真剣に取り組む学生を求めているからです。内定を出す際には、学生の態度や姿勢を重視して評価しており、インターンシップを本気で取り組む学生は、スキルや知識を深く学ぼうとすることで真剣さと熱意を企業にアピールしていることと同じになります。企業側はインターンを通じて学生のパフォーマンスもしっかり見ているので、高評価の学生は将来的な採用候補者としてリストに加えています。軽い気持ちで参加している学生は、求めたい人ではないため、内定への近道にはならないということです。
わざと目立とうとしない
見え見えのアプローチや、わざとらしく目立とうとしないこと。見透かされるので、あくまでも真摯に取り組む姿勢を忘れないようにしてください。企業の方と積極的な姿勢で交流を行いましょう。「社会人とは何か」や「働くとは何か」を知る機会にしようと考えるのが好ましいと思います。そして自分に合う仕事や業界、企業を見つけることに積極的になること。そうすればおのずと好印象を感じていただけると思います。
最後に
夏のインターンシップは就職活動の成功への第一歩です。企業の文化や業務を少しでも早く理解できれば、業界理解・企業理解・自己分析も早くに明確化できます。さらに企業からも「意欲的で行動力がある」と評価され、就活本番で他の就活生よりも一歩リードすることができます。インターンシップでの実績や態度を企業の方から評価されたなら、将来的な採用候補としてリストに加えられることもあります。あなたが本気で取り組むことで、インターンシップは多くのメリットを得られるというのは本当です。少しでも早くインターンシップに参加して、企業の期待に応えられるよう努力してください。成功への道は、早期からの積極的な行動から始まります! あなたの就活を明るくする夏のインターンシップ。積極的に参加してください。
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