こんにちわ。就活アドバイザーのSINOです。この記事では履歴書の隠れた鍵となる「趣味・特技」欄について解説します。
あなたは【趣味・特技】欄を手抜きしてませんか?
この欄は「採用にあまり関係ないだろう。」なんて思っていませんか?
例えば、以下のように書いている人は、いないでしょうか。この記事は履歴書の「趣味・特技」欄を手抜きしている就活生に向けて書いています。私は就活アドバイザーです。アドバイザーによっては色々な意見があるかもしれますが、採用側目線としてみれば、たとえ「趣味・特技」の欄であれ、履歴書の質問欄は自分をアピールする場所と捉えている学生と、普通にただ答えている人とでは熱意の差を感じます。
趣味:映画鑑賞。ゲーム。
特技:特になし。
就活生の履歴書を添削していると、このような記入をとても多く見かけるので、この記事を通じて、履歴書の書く欄がいかに重要か、そして、この欄をどう効果的に活用するかをご紹介していきます。履歴書はひとつひとつの欄がとても大事なので、企業の採用担当にキャッチしてもらいたいなら細かなポイントも丁寧に記入して、効果的に活用してもらいたいと思います。
目次
採用側は『趣味・特技』をどう評価しているか
趣味・特技の欄も審査のポイントになります。これも採用者にとっては、あなたの個性や能力を深く理解するためのとても重要な情報になります。企業や業種によって評価基準は異なるので、応募先の企業や職種に合わせて、考えて書いてください。
面接官が趣味や特技を知りたい理由
趣味や特技を見ることで、以下のような点をイメージします。
趣味や特技を見ると『人となり』をイメージできる
●明るい性格?暗そうか?
●お客様や社内外の人とのコミュニケーションや人間関係など築けそうか?
●仕事との適性を感じられるか?
仕事に活かせそうな特技やスキルがあれば尚良しです。面接官はさらに詳しくあなたに聞いてみたくなります。注: 仕事に直結するスキルを必ずしも持っていなければならないわけではありません
面接の場で話題を膨らませやすい
趣味や特技の話題は、堅苦しい面接の場の雰囲気を和ませたいときに効果的です。面接官は緊張が少しほぐれて笑顔で話す「あなたの素の姿を見たい」と思っています。趣味や特技の話題がきっかけで堅苦しい面接の場の雰囲気が一気に明るくなることもあります。
趣味や特技が評価につながることもある
もし【趣味・特技】が評価のポイントになることもあります。ただしこれらを考慮して必ずしも書かなければいけないということではありません。業界や企業によっても評価や視点は変わりますので、あくまで参考として捉えてください。ただ、『趣味・特技』欄も自分をピーアールできるポイントになり得るということは頭に入れておくと良いでしょう。
【趣味・特技】が評価につながるケース(どんなところを見るか)
●コミュニケーション能力やチームワーク力の示唆 スポーツやボランティア活動のように他社との協力や連携が必要な趣味が書かれていれば、「コミュニケーション能力や協調性があるのだろう」と採用側は考えます。
●自己表現力や主体性も読み取れる この欄をどのように効果的に書いているかによって、自分自身を他者にどう魅力的に伝えることができるかを見て取れます。
●ストレス耐性の推測 趣味や特技はその人の日常生活をイメージできます。カラオケや散歩、スポーツも同様ですが、ストレス解消やリラックスに役立つことが含まれるなら、精神的なリフレッシュの手段が日常に存在すると見て取れます。
●視野の広さや柔軟性の推測 趣味や特技が仕事に直結して役立つような場合は、有利になる可能性があります。
履歴書【趣味・特技】で差をつける方法
私は就活生の履歴書を添削しながら、『趣味・特技』の欄を無駄にしている人が多いのはもったいないことだなと思っています。意識してこの欄を記入している人もいますが、なかにはほとんど字がなくて、空欄のように見える人もいます。履歴書はアンケート用紙ではないと心得てください。採用側がES評価をする際、例えば、自己PRや志望動機が同じくらいの評価のエントリーシートが二つあった場合、どちらか一人を通過させるという状況なら「趣味・特技」の内容も考慮されます。『趣味と特技』を意識して書いている就活生と、何も考えず書いている人とでは、大きな差が開く場合があるということです。
志望職種に効果的な趣味・特技を考える
①志望職種に役立つ趣味・特技を考える
自分が志望する職種の仕事内容は?
・営業職 ・技術職 ・事務職など
その職種に役立つような趣味や特技が自分にないか分析してみる。
・直結するものでなくて良い。なんとなくつながるかな~程度のものでOK。
・それほど高いレベルのものは求められていない。
・最近始めたばかりの趣味でも良いし、これから始めるものでもよい。
営業職志望の場合
趣味:ひとりカラオケ(大きな声を出して歌うと気分爽快になります。)
特技:人の名前をすぐに覚えられること
技術職志望の場合
趣味:プログラミング(JavaやPHPなど様々な言語を独学で学びました。)
特技:わからないことはとことん追求すること
事務職志望の場合
趣味:手芸(細かい作業が得意で集中して取り組むことが好きです。)
特技:スケジュール管理
マーケティング職志望の場合
趣味:ブログ運営(自分のブログで記事を書き集客をしています。)
特技:データ分析(マーケティングデータを分析て戦略を立てるのが得意です。)
SE職志望の場合
趣味:ランニング(健康維持とストレス解消のために毎日走っています。)
特技:IT関連の問題を迅速に解決できます。
②社会人として役立つ趣味・特技を考える
趣味:吹奏楽(中学時代から6年間。ベースを担当してきました。)
特技:早起き(これまで無遅刻、無欠席。健康管理にも自信があります。)
趣味:ランニング(毎朝5キロ走る習慣を続けています。)
特技:時間を計画的に管理すること
趣味:ボランティア活動(毎月地元の清掃活動に参加しています。)
特技:対人コミュニケーション
趣味:料理(新しいレシピに挑戦し家族や友人に振る舞うのが好きです。)
特技:新しいアイデアを生み出すこと
趣味:ガーデニング(自宅の庭で花や野菜を育てています。
特技:異なる文化や言語環境に迅速に適応できること
記入時の注意点とポイント
記入時の注意とポイント
①嘘を書かない
無理やり仕事に結びつけたり誇張して嘘を書く必要はありません。これまでの人生のなかで好きで取り組んできたことや得意なことを見つけて書きましょう。
②箇条書きで書いたあとに補足する
取り組んだきっかけや養ったこと、何年間続けてきたかなど、簡単なPRを加えると好印象です。
③読む側(採用担当者)を意識して読みやすくまとめる
趣味や特技が複数あっても読み手が読みにくくなるため絞ったほうが良いです。
④意外とNGは… ゲーム・アニメ・マンガを読む
これらの趣味や特技を否定しているのではなく、内向的な印象を与える可能性があります。健康管理面も心配と感じるかもしれません。ゲームやアニメーション系の企業へエントリーする場合は、趣味にまで書く必要はないでしょう。趣味か特技のどちらかは友人とのカラオケや旅行など少し違う生活パターンがあることをイメージしてもらえるほうが好印象です。履歴書からイメージするあなたの生活が「ワンパターン」にならないように工夫してください。
⑤書くことがない場合
日常生活で続けてきたこと。人よりちょっと自信があること。人に褒めてもらえたことなど。
そんなことを特技と結びつけてみてはいかがでしょう。
例えば…
趣味:徹底的にキレイに掃除をする。
採用担当者に「きれい好き」をアピールできます。あなたを採用すれば職場環境は整うだろうと面接官は思うでしょう。
食品や化粧品などの技術職にも向いてそうです。
特技:面倒見が良いこと。
「後輩やお客様に対して良い関係構築ができる」と面接官は思うかもしれません。
趣味:読書(年間100冊読むことを目標にしています。)
趣味:料理(ものを手作りすることが好きです。) など
このように身近なことでも良いのです。面接官からさらに深く聞かれて話が盛り上がるかもしれません。きっかけをつくれば好印象を持っていただける可能性もあります。
最後に
どんなに小さな欄でも企業に提出する書類の欄には気持ちを込めて自分をアピールしましょう。その積極性が就活では大事です。また、自分では些細なこと…と思っていても、特技として書けることがあるはず。ありきたりでも、書き方次第で面接官に印象を残すことはできるので、なるべくきちんと欄を埋めるように頑張ってみてください。