こんにちは、就活アドバイザーのSINOです。「WEB面接が苦手で不安を感じる。」と言う就活生は多いです。実際、私が就活生とWEB面談の練習をすると、表情が硬くて暗く見える人や、話がまとまらずに長すぎる人、反対に、話が短すぎる人など、改善の余地がある人はたくさんいます。面接自体がまったく初めてという学生も多いです。最近はほとんどの企業が1次面接はWEBで行うというところが多くなったようなので、ここではWEB面接対策として、WEB本番前に準備する必要のあることをまとめましたので就活生のみなさんにシェアさせていただきます。
目次
WEB面接は対面以上に練習が必要
WEB面接は対面式の面接以上に準備と練習が必要です。
その理由は、対面式では表情や態度、言葉のニュアンスが面接官に直接伝わりますが、WEBでは「画面越し」のため、コミュニケーションが制限されるからです。たとえば、対面式では就活生の微妙な表情の変化を面接官が捉えてくれるのですが、WEB面接ではその細かいニュアンスが見えにくくなります。また、音声の遅延や画質の低下など技術的な問題が発生した場合、コミュニケーションがスムーズに進まないことがあります。自宅というリラックスした環境が逆に緊張感を欠かせる要因になることもあります。これらの理由から、WEB面接では特に事前の準備と練習が不可欠です。自分では気付かないポイントで評価を落としてしまうことになり兼ねないのがWEB面接です。
準備しておくこと(確認事項と注意点)
WEB面接が決まったら事前に準備をしておくべきことがあります。面接直前になるとバタバタしてしまいますので、前日までにあらかじめ準備をしておきましょう。
面接に使用するデバイス(PCやスマートフォン)でSkypeアプリなど必要なアプリをダウンロードをして、IDを設定しておくことが前提です。
デバイスと場所の準備
1. 面接に使用するデバイスの確認
面接に使用するPCやスマートフォンに必要なアプリ(例えばSkypeやZoomなど)をダウンロードし、IDを設定しておきましょう。
2. 面接場所を決める
WEB面接は雑音が入りやすいため静かな場所を選びましょう。基本的には自宅かどこかの個室で行うと良いでしょう。カフェなども向きません。気が散る場所は面接場所として選ばないことをお勧めします。また、面接中に邪魔が入ることがないように、周囲環境を確認しておきましょう。窓を閉めるなど騒音が入らないようにすること。また家族がいる場合は面接時間に部屋を訪れないようにあらかじめ伝えておくようにしましょう。
3. デバイスの設置と高さ
デバイスの設置はなるべく安定した場所に設置して固定しましょう。スマホやタブレットを利用する場合は、面接中にグラついたり動いたり落下したりしないように固定してください。手で持ちながらの面接はマナーとしてNGです。 画面を見る相手側にとって画面が動くことは大変不快な印象です。
高さは相手側から見て『顔と上半身が見える正面位置』にセットしましょう。やや高めの位置に置くと良いでしょう。
4. 照明と角度の調整
顔より低い位置に設置すると表情が暗く見えがちです。面接官を見下ろすような印象に映ってしまうので角度にも気を使いましょう。デバイスによっては画面が暗く見えたり、顔映りが暗く映ることもあるかもしれません。部屋の照明をつけてみるなど、明るさの調節も事前に忘れずにしておいてください。あなたはそんな風に思っていなくても、画面を通してあなたを見ている面接官にとって「不快に見える」ような状態で面接を受け続けてしまうことだけは避けたいです。相手側の目線を考えて、自分の印象がより良く見える位置、角度を細かく検討して設置してください。本番前に自分の映りを録画してみることもおすすめです。
5. 写り込む背景にも注意する
自分の部屋でWEB面接を受けるときは、背景になる部分に注意しましょう。壁面のポスターや家具なども写り込みます。余計なものがなるべく映らないような場所で行うか、不要なものを外すなどしておきましょう。
6. 通信環境の確認
とくにスマートフォンで面接を受ける場合は要注意です。アラームやLINE通知が面接中に来ないように設定をオフにすること。充電が十分であること。途中で電源が切れたりすることのないようにしてください。電波状況なども確認しておきましょう。途中で充電が切れたりすることがないようにしてください。
身だしなみについて
1. WEB面接時の服装
ビデオ面接だからと服装にも気を抜かないように注意しましょう。上半身だけスーツを着用するなど見えない部分に気を抜いてしまうと、面談中のふとした時にボロが出てしまうなんてことにもなり兼ねません。対面での面接時と同様にきちんとした身だしなみで面接に臨むことで、自分自身も余計な不安がなくなります。
2. 対面より顔や髪形が目立つ
対面よりもむしろWEBのほうが顔や髪形などをしっかり見られてしまいます。男性はスーツのしわやシャツの襟、ネクタイ、髪形などきちんと整えて挑みましょう。女性もなるべく明るい印象に写るように、清潔なシャツを着て明るめのメイクアップをして、髪形も整えておきましょう。
WEB面接時の注意とアドバイス
1. 10分前ログイン
面接官を待たせないよう、10分前にはシステムにログインして準備を整えましょう。間際になって慌てるようなことがないようにしてください。企業様よりも先にログインを行い、気持ちを落ち着けながら面接開始時間を待ちましょう。
2. 予定時間が近づいたらチャットでメッセージ送信
予定時間が近づいたら、企業様に下記のようなメッセージを送信します。
【送信するメッセージ】「本日〇〇時からWEB面接を受けさせていただく〇〇大学の〇〇〇です。準備が整っております。どうぞよろしくお願いいたします。」このようにこちらからメッセージを送信して待っています。
※時間になっても企業から連絡がない場合でも、連絡が来るのを待っているようにしてください。それでも来ない場合は、再びチャットやメールを送信して、お待ちしていることを伝えてください。
3. 表情と態度、姿勢に気を付ける
面接が始まったら、大学名と氏名を名乗り「本日はよろしくお願いいたします」ご挨拶しましょう。明るい表情を心掛けてください。WEBは前かがみになりがちですが、姿勢を正して背筋は伸ばしてください。クセやしぐさにも注意しましょう。WEB面接はちょっとした動きでも相手にとっては気になります。対面での面接以上に『第一印象』が合否の決め手になります。
4.通常より「ゆっくり」「はっきり」話す
話す声や速度も大事です。WEB面接では通常よりも「ゆっくり」、「はっきり」話をしてください。声のトーンも明るく保つように意識すること。それが相手に好印象で伝わります。
さらに、声の高さもポイントです。高すぎても聞き取りづらいですし低くても暗い印象になってしまいます。とくに男子学生で、普段低めの声で人と話をしている人は注意してください。そういう人は大抵、WEB面接練習をすると、聞き取りづらく、暗い印象に感じます。ポイントは通常よりもワントーン声を上げてみること。そして大きな声で、はっきり声を出すようにすること。そうすることで明るい印象に変わります。誰かに見てもらって練習をすればよくなりますので、模擬面接を重ねながらトレーニングしてください。
「自分は無表情だ」 と思っている人へ
そのままの自分のままで面接を受けてしまうと、WEB面接通過は難しいかもしれません。なぜならWEB面接では画面に映る部分だけ評価の全てだからです。
対面面接の場合は、その他に着眼するポイントがあるのですが、画面だけの面接では、あなたの顔にあたる部分がしっかりと映り、ダイレクトに表情が読み取られるため、『この人は暗いな』 『この人は明るいな』こういったジャッジが瞬時で判断されてしまうのでです。
表情が硬く、暗く見えがちな人は、前日に表情を柔らかくするトレーニングを行い口角を上げる努力をするなど、きちんと意識をして受けるように心がけたほうが良いと思います。
5. ニュースキャスターをお手本に
ぜひお手本にしていただきたいのは、TVのニュースキャスターです。明るく自然な表情と聞き取りやすい話し方が参考になります。私はTV東京のワールドビジネスサテライトを見るように学生に勧めています。見る側に聞き取りやすく、明るく自然な表情でものごとを伝えているプロです。
表情も含め、話し方、声のトーン、話の速度など、ニュースキャスターの方と自分の話し方とを照らし合わせて、足りないところを修正するように試みてください。参考になると思います。
最後に
企業の人事が学生のどこを見て選ぶか。それは「明るい印象で意欲の高い人」を選びます。これはどの企業も共通しています。WEB面接でそれを判断するには、表情・声・態度が重要です。画面に映る部分と声で表現しなければなりません。声をしっかり出す、言葉をはっきり話す、口角を上げて話をする、相槌を打つなど、相手に常に明るい印象を与えることを意識することは、社会人として必要なコミュニケーションスキルです。
例えば、「はい。ありがとうございました。」といった言葉一つでも、その表情や感謝の表現が画面越しでどのように映るかが非常に重要です。これからの就活は変わりつつあり、特にメディア系やIT系企業を中心に、WEBを活用した採用面接はますます増えてくるでしょう。社会人になってからもWEBを活用したビジネスが主流になりつつあります。
多くの就活生はWEB面接の初心者かもしれないので、緊張することもあるでしょう。しかし、下準備をしっかり行えば、その分緊張も和らぎます。最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、準備を万全にして挑みましょう。応援しています。
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