こんにちは。就活アドバイザーのSINOです。皆さんは、就職活動中に「自分の話が面接官にうまく伝わらない」と感じたことはないでしょうか。就活では、自己アピールをしたり、志望動機を語ったり、相手に自分の価値をしっかりと伝えることが求められます。しかし、いくら一生懸命に話しても、面接官の反応が今ひとつだったり、自分の思いがうまく伝わっていないと感じることがあるかもしれません。
それはもしかすると、「しゃべる」ことと「話す」ことを混同してしまっていることが原因、という可能性があります。普段の会話や友達とのおしゃべりはリラックスして気楽にできるものですが、就職活動における面接は、明確な目的をもって「話す」場です。何かを伝えたい、理解してほしい、行動してもらいたい、そんな「目的」があるとき、私たちは単におしゃべりをするのではなく、意図を持って話す必要があります。
例えば、こんな経験はありませんか?
「自分の志望動機を面接官に話したのに、相手がピンときていない様子だった…」
「話している途中で、面接官が話題に興味を持ってくれないように感じた…」
このような状況は、あなたが「しゃべっている」だけで、相手にとって意味のある「話し」ができていなかった可能性があります。では、なぜそうなってしまうのか? その理由は、「話す」行為の本質を理解していないから。
ここから先は、四大目的についての説明や、話し上手とは何かという部分に続けていきます。
目次
おしゃべりと「話す」ことは違う – 話し方のスキルを磨こう
普段の会話で「話し上手」や「話し下手」という言葉を耳にしたことがあるかと思います。しかし、「話す」という行為には、単に言葉を発するだけではなく、しっかりとした「目的」があるのだということを理解することが重要です。「話す」という行為と「おしゃべり」は本質的に違います。
「しゃべる」は、無意識に思いついたことをただ口にする行為。一方、「話す」という行為は、何か明確な目的を持って、相手に伝えるための行動です。この違いを知ることで、あなたの「話し方のスキル」は飛躍的に向上します。
なぜ、面接で自分の話が相手に伝わらないのか?
「面接で自分の話がうまく伝わらない」と感じたとき、その原因として考えられるのは「話の目的が明確でない」可能性があります。就活の面接は「おしゃべり」ではなく、はっきりとした目的を持って自分の価値を伝えているかを再確認してください。目的が曖昧だとどんなにスムーズに話しても、相手に正しく伝わっていないことが多いのです。
「話す」の四大目的
「話す」行為には、次の4つの目的があります。自分の話す目的がこれらのどれかに当てはまっているかを確認することで、面接で話が伝わらない原因を見つけられるかもしれません。
- 説得する
相手に自分の考えを理解させ、行動を起こさせることです。ビジネスシーンやプレゼンテーションでは、自分の提案に賛同してもらうというような場面がよくあります。採用面接であれば、自分を採用する価値を伝え、行動(=採用)を促すのが目的です。 - 説明する
相手が理解していないことを明確に伝え、納得してもらうことです。面接では、あなたの経験やスキルを説明し、企業にとって価値があると理解してもらう必要があります。うまく伝わらない場合、相手が「何を理解すればいいのか」を意識できていない可能性があります。 - 心理的結合を深める
面接官との信頼関係を築くための目的です。単に自分をアピールするだけではなく、相手に安心感や信頼を与えることで、採用を引き寄せます。もし話が伝わらないと感じたら、相手との距離感や信頼関係を意識できていないかもしれません。 - 情緒的変化を与える
相手を楽しませたり、感動させたり、安心感を与えたりすることです。面接官に安心感を持ってもらうためには、感情に訴えることも重要です。あなたの話がどれほど論理的であっても、感情面での変化を引き起こせないと、心に響かないかもしれません。
誰でも話し上手になれる!
「話し上手」とは、ただ言葉をスムーズに発することではありません。本当の「話し上手」とは、相手に意図した行動を起こしてもらうことができる人を指します。たとえ言葉がぎこちなくても、もし相手があなたの思い通りに行動してくれた場合、それは「話し上手」と言えるのです。
面接でも同じことが言えます。面接官に「自分はどんな人間なのか。」「なぜこの企業で働きたいのか。」「自分が貢献できる能力や価値は何か。」これらをしっかりと伝え、納得してもらうことが重要です。話すことに自信がないという人も、焦らないでください。大事なのは、話の流暢さよりも、どれだけ自分の意図を正確に相手に伝えられるかです。自分を相手に信頼してもらえるか。それが勝負です。
話しているうちにズレて行ってしまう・・という人
就職活動では、能弁さを求められる場面もあるかもしれません。しかし、重要なのは、話すことの「目的」を見失わないことです。たとえ、ぎこちない言葉でも、しっかりとした目的を持って話せば、相手に響く話ができます。よく、「話しているうちに、何を話しているかわからなくなってしまう。」とか、「ズレて行ってしまう。」という人がいます。
でも、大丈夫です。「目的」を見失わずに、ズレないで話すためのテクニックがあります。それを、頭の中で意識しながら話をすれば、だんだんズレずに、必要なことだけを話せるようになります。次の記事で、「話し上手」になるための具体的な方法、PREP法を紹介します。PREP法を活用すれば、わかりやすく説得力のある話し方ができるので、ぜひ習得しましょう。
就職活動では、面接で「伝える力」が重要になります。別のサイトになりますが、私自身の社会経験から「伝え方のコツ」をさらに具体的に載せています。知りたい方は こちらの記事 をご覧ください。
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